若い時

テキスタイルデザイン会社に就職し、花柄を来る日も来る日も描いていた。
ホントずっとずっと描きまくっていた。
しかし
描いた枚数とはウラハラに、全然上達せず
同期に差をつけられ日々焦り、
どんどん訳分からなくなり、
いつしかやる気も無くなり、
就職して一年も経たずリストラ。
ボツになった自分の花の絵をしばらく捨てられなくて、気に入った一枚を母にプレゼントした。
そんな絵を母は大層喜んでくれて、額に入れて家に飾ってくれていた。
「怖い龍よりも、信太郎の花の絵が私は好きさぁ。 もっと花の絵ちょうだい」と母。
しかし
苦手意識とゆーかトラウマがメンドくささと相まって今まで描かずにいた。
約20年後
母は大腸ポリープ除去を終え、本日退院となった。
良性だったので一安心。
ただ母の背中が小さく見えた。
そして
アホアホスプレーアーティストは、退院祝いに母の好きな花の絵をプレゼントしようと1人黙々と筆を握りチマチマ色のせて、、
苦手な水彩画を、今日完成させた。
完成して驚いた。
俺、上手くなってるじゃんw
そーか、、、
俺は20年経ってようやく成長できたんだな。

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